top of page

BLOG
ドクター&スタッフのブログ


肝斑について
今回は、シミの話と内容が一部重複しますが、肝斑に特化してお話します。 肝斑は、主に頬骨部や額、口の周囲などに、左右対称にみられる淡褐色から褐色の色素斑です。30〜50歳代の女性に多くみられ、境界が比較的ぼやけていること、左右対称であることなどが特徴です。一見すると普通の「シミ」に見えますが、老人性色素斑(日光性色素斑)や炎症後色素沈着などとは性質も治療方法も異なります。 肝斑の原因は、女性ホルモン、皮膚への慢性的な刺激など、複数の要因が関与すると考えられています。紫外線で増悪しますので、紫外線の影響もあると考えられていますが、妊娠をきっかけに出現したり、経口避妊薬などの使用に伴って目立つようになったりすることがあるため、ホルモンとの関連が以前から重要視されています。 また、近年特に重視されているのが「摩擦」です。洗顔時にゴシゴシこする、クレンジングの際に強くマッサージするなどの習慣が、肝斑にとっては慢性的な刺激になっている場合があります。紫外線対策はもちろんですが、「肝斑の部分をできるだけ刺激しない」ということも非常に重要です。...
3 日前


皮膚のできもの手術って何をするの?
こんにちは。甲府昭和形成外科クリニックの看護師です。 当院では、粉瘤(ふんりゅう)をはじめ、ほくろや脂肪腫など、さまざまな皮膚のできものの日帰り手術を行っています。 診察では、 「どんな手術をするんですか?」 「痛みはありますか?」 「手術後はどのように過ごせばいいですか?」 といったご質問をいただくことが少なくありません。 今回は、粉瘤の手術をご検討中の方へ向けて、手術当日の流れや術後の過ごし方について、看護師の視点からわかりやすくご紹介します。 手術当日の流れ ① 手術室へご案内 診察室とは別の手術室へご案内します。 スタッフが手術部位の確認や準備を行い、リラックスして手術を受けていただけるようサポートします。 ② 局所麻酔 まずは手術する部位に局所麻酔を行います。 麻酔の注射をするときにチクッとした痛みがありますが、その後は感覚が鈍くなるため、手術中の痛みは感じにくくなります。 ③ 切開・切除 麻酔が十分に効いたことを確認してから、できものを切除します。 病変の種類や大きさによって手術時間は異なりますが、多くの場合は30分前後で終了します。
9月14日


脱毛を始めるなら、秋・冬がおすすめです
こんにちは!甲府昭和形成外科クリニックの看護師です。 まだ残暑はありますが、少しずつ強い日差しが和らいできましたね。 寒暖差が大きくなる時期ですので、みなさま体調に気をつけてお過ごしください。 さて、長袖を着るようになるこの時期。 「そろそろ美肌治療やシミ治療を始めようかな?」とお考えになる方は多いと思います。 実際に当院でも、秋から冬にかけてシミ治療を希望される患者様が増えてくる印象です。 ところが、脱毛に来られる方は少なくなります。 長袖を着ると、毛が見えなくなって気にならなくなるからでしょうか? それとも、寒くなると通う気力がなくなってしまうからでしょうか? でも実は、脱毛を始めるなら夏よりも秋・冬がおすすめです! 脱毛は1回で終わるものではなく、ある程度の期間をかけて進めていく治療です。 来年の夏に向けて準備をするなら、肌を隠すようになる“今”が始めどきなのです。 なぜ夏より秋・冬がおすすめなの? ① 日焼けの影響を受けにくい 夏の脱毛で特に注意したいのが、やはり「日焼け」です。 医療レーザー脱毛は、毛の黒い色(メラニン)に反応するレーザ
9月7日


シミの治療の話
今回も、以前Xに書いた原稿をもとに改変したものになります。前回の日焼けと日焼け止めの話の続きということで、シミ治療の話をしたいと思います。 過去の教科書でも病理組織学的、疫学的などいろいろな切り口で執筆してきましたが、今回は治療の観点でこれから美容皮膚科を学び始める若手の先生を相手に、と想定して解説します。 ―シミ治療はレーザー選びではなく、診断から始まる― シミというのは、医学用語ではないので教科書などでは“加齢性色素沈着症いわゆるシミ”とか言ったりします。実際に、患者さんがシミと呼ぶものの中には、日光黒子、雀卵斑、肝斑、ADM、炎症後色素沈着など様々な疾患が含まれています。 まず、治療上最も重要なことが悪性腫瘍や前癌病変の除外です。日本人は顔面のメラノーマは少ないのですが基底細胞癌は好発部位です。また、前癌病変である日光角化症もしばしば見かけます。このような病変が疑われる場合は、レーザーなどの美容医療は施さず早急に皮膚科の専門医を紹介しなければなりません。 次に鑑別しなければならないのが、不用意にレーザーなどをしてはならないタイプの色素沈着症
8月31日


日焼け止めの話
私は形成外科医なのですが、大学を卒業した後、皮膚科医になりました。たった2年で形成外科医に転向しましたが、その後も、元皮膚科医ということで美容皮膚科の仕事をたくさん頂きました。 今回は、2014年にPEPARSという医学雑誌の依頼で私が書いた記事を改変してXに投稿した内容をさらに、現在の情報に合わせてアップデートしたものを披露します。 紫外線は、波長の長さによって長波長紫外線(UVA)、中波長(UVB)、短波長(UVC)に分けられます。 日光にあたった後、翌日をピークに皮膚炎を生じる現象が急性障害であるsunburn(やけど)で、それに引き続いてメラニンが増加し、皮膚が黒くなる反応がsuntanです。 地表に降り注ぐ紫外線の95%はUVAで5%がUVBです。UVCはオゾン層で吸収されるので地表には到達しません。皮膚の光老化や光発癌は、紫外線への慢性的な暴露によって引き起こされる皮膚変化です。そして、その紫外線への慢性的な暴露によって、真皮の弾性線維などが変性するsolar elastosis(光線性弾性線維症)が生じ、皮膚の弾力低下や深いシワ、た
8月24日


二重全切開術後に目が開きにくくなった?―医原性眼瞼下垂について
「二重の全切開を受けてから、以前より目が開きにくくなった」 「二重にはなったけれど、眠そうな目になった」 「左右で黒目の見え方が違う」 「二重の食い込みが強く、目を開けるとつっぱる」 最近、このような主訴で私の外来を受診される患者さんが増えています。 全切開法重瞼術(二重全切開法)の術後に、以前より上まぶたが下がってしまうことがあります。このような医療行為が原因となって生じた眼瞼下垂を、医学的には「医原性眼瞼下垂」といいます。 なぜ全切開重瞼術で眼瞼下垂が生じるのか? 開瞼(まぶたを上げる)する際には、「眼瞼挙筋」という筋が収縮し、その力は先端にある薄い膜状の組織「挙筋腱膜」を介してまぶたの瞼板に伝わります。 全切開法重瞼術の場合、重瞼線を作成する際に瞼板付近でこの挙筋腱膜のすぐ近くを手術操作します。そのため、この挙筋腱膜を損傷してしまうことがあります。眼瞼手術の成書にも、手術中に挙筋腱膜を損傷しないよう注意することが重要と記されています。 挙筋腱膜が傷ついたり、本来の位置から外れたりすると、眼瞼挙筋の力がまぶたに十分伝わらなくなり、上まぶたが十
8月14日


医師自身も続けている「おすすめ美容施術」
美容医療にはさまざまな施術がありますが、 「医師自身はどんな施術を受けているのだろう?」 と気になったことはありませんか? 今回は、当院の医師たちが実際に受けている施術や、 受けてみて「良かった」と感じている施術についてご紹介します。 医師ならではのリアルな感想も交えながらお伝えしますので、施術選びの参考にしていただければ幸いです。 石川Drが継続している施術 石川Drは、 肌管理系の施術を中心に継続しています。 特にポテンツァについては、 「正直、結構痛かったです(笑)」 とのこと。 それでも継続した理由については、 「ニキビができにくくなったと感じています」 と話していました。 また、エラボトックスについては 「もうやめられないですね」 と感じるほど満足度が高く、 フェイスラインの改善や食いしばり対策として継続しているそうです。 さらにフォトフェイシャルも定期的に受けており、 「やらなくなると、くすみが気になります」 とのこと。 肌の明るさや透明感の維持を実感しているそうです。 百澤Drおすすめは“早めのヒゲ脱毛” 百澤Drおすすめはヒゲ脱毛
6月8日


夏こそ脱毛を始めたい方へ
こんにちは。甲府昭和形成外科クリニックの看護師です。 6月に入り、薄着になる機会が増えてきました。 「半袖を着る前に脱毛を始めたい」「夏に向けて自己処理を楽にしたい」 そんなご相談をいただくことが増える季節です。 一方で、 「夏って脱毛しても大丈夫なんですか?」「日焼けしていると脱毛できないって聞いたことがあります」 というご質問もよくいただきます。 結論からお伝えすると、 夏でも医療脱毛は可能です。 ただし、脱毛の効果をしっかり引き出し、安全に施術を受けるためには、普段以上に日焼け対策が重要になります。 今回は、夏に脱毛を受ける方にぜひ知っていただきたいポイントをご紹介します。 なぜ日焼けすると脱毛に影響するの? 医療レーザー脱毛は、毛の黒い色(メラニン)に反応するレーザーを照射し、毛を作る組織に熱ダメージを与えることで脱毛効果を得る治療です。 そのため、日焼けによって肌のメラニンが増えている状態では、レーザーが毛だけでなく皮膚にも反応しやすくなります。 その結果、 ・痛みが強くなることがある ・やけどなどの肌トラブルのリスクが高くなる...
6月8日


マイクロサージャリーの話
私は、1996年山梨大学皮膚科学教室で研修医1年目を過ごしていた頃に形成外科医を志すことに決め、医師3年目(今で言うレジ1)の年から東京大学の形成外科学教室に入門することになりました。この頃はマイクロサージャリーで有名な東大形成に入門できると決まったので、早く顕微鏡下の操作をしてみたくてうずうずしたことを覚えていますが、そういう実験や練習をする環境も道具もなかったので、どうすることもできませんでした。 1997年4月に自治医大病院に赴任し、晴れて形成外科医となりました。早速マイクロサージャリー器具のセットを上司の岡崎先生(現東大形成教授)のご指導のもと購入しました。合計10万円ぐらいだったかな。当時の私にはとても高価な手術道具に感じました。 まず始めは、ラットの神経の移植をする実験を診療科長の上田和毅先生から仰せつかりました。その実験が終了したあとのラットを血管吻合練習に使わせてもらうのです。 この頃の私の心に残る記憶としては、夜の実験室ですね。昼間は忙しく、実験などしている時間がなかったので、自ずと実験は夜中になります。誰もいない夜の実験室で、
5月25日


作家の宮本輝さんのこと
今回は、医療と関係ない話です。 私、作家の宮本輝さんの作品が大好きなんです。 出会いは、大学受験か高校受験かどちらかなので、中学3年か高校3年の時です。どこの学校だったか覚えていないのですが、「螢川」という芥川賞を受賞された作品の最後の場面が国語の過去問に使用されていました。これに感動した私は、早速「螢川」「泥の河」「道頓堀川」の川3部作の文庫本を買ってきて、受験勉強そっちのけにして全部読んだというのが始まりです。 その後は、「青が散る」「春の夢」「錦繍」と大学時代は、その時代に出版されていたほぼ全ての小説以外にも随筆なども含めた宮本作品を読みました。大学を卒業した後は、一人前の形成外科医になるための勉強で忙しくてあまり小説を読まない時期がありましたが、ほぼ全ての宮本作品を読んだと思います。 宮本輝作品を読んだことのない人のために、私がお勧めする順番をご紹介しましょう。 螢川、泥の河、道頓堀川 川三部作 まずは、これを読んでください。川三部作と呼ばれています。 「泥の河」(1977年太宰治賞)、「螢川」(1978年芥川賞)を受賞されています。..
5月18日
bottom of page