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BLOG
ドクター&スタッフのブログ


フェイスリフトについて
美容外科におけるフェイスリフト( Face lift )は、加齢による顔のたるみやしわを改善し、若々しい輪郭を取り戻す手術です。今回はフェイスリフトについて「歴史」「老化の仕組み」「術式の種類」「メリット・デメリット」まで一般の方向けにわかりやすく述べたいと思います。 フェイスリフトの歴史 ① 1900年代初頭:皮膚だけを引き上げる時代 初期のフェイスリフトは「皮膚を切って引っ張るだけ」の手術でした。 効果は一時的で、引きつった不自然な仕上がりになりやすいという問題がありました。 ②1970年代:SMAS法の登場 顔面頬部の皮下に存在するSMASという浅筋膜の層を処理する方法が確立されました。 表面の皮膚だけを牽引するのではなく“土台”となるSMAS(浅筋膜)を引き上げることで、より自然で長持ちする結果を得ることができるようになりました。 ③1990年代:ディーププレーン法 SMASの下の層を剥離する方法です。これにより、ほうれい線や中顔面の改善効果が高まりました。 ④2000年代以降:低侵襲・個別化の時代 ミニリフト、内視鏡リフト、糸リフトなど
12 時間前


世界で見たわきが事情 ~地域ごとの違いと文化的背景~
甲府昭和形成外科クリニックの大河内です。 ひきつづきワキの汗に関していろいろな情報をお伝えできればと思います。 今回はわきがについて世界の各地域で比較してみました。 わきがは、アポクリン汗腺から分泌される汗が皮膚の常在菌によって分解されることで生じる特有の体臭を特徴とする体質です。世界を見渡すと、わきがの有病率や社会的な受け止め方、治療の普及度には大きな地域差があるようです。 日本を含む東アジアのわきが体質の割合は5〜15%程度と低く、このため腋臭症は病気として認識されやすく、社会的な感受性も高いのが特徴です。 日本国内ではわきがの有病率に明確な地域差があるという大規模な疫学データは存在しませんが、耳垢型や遺伝的背景(ABCC11遺伝子の分布)に由来する人種的・集団的な差が報告されており、縄文系(湿性耳垢が多い)・弥生系(乾性耳垢が多い)という人類学的仮説に基づき、東日本より西日本に湿性耳垢がやや多いとする説があります。 日本と比較して韓国や中国北部のわきがの有病率はさらに低いそうです。ABCC11遺伝子のA型(乾性耳垢型)は北東アジアで生じ
5 日前


瘢痕拘縮
皆さんこんにちは、形成外科医の長坂です。 前回、ケロイド・肥厚性瘢痕に触れましたが、あわせて瘢痕拘縮についてもお話しします。 瘢痕拘縮とは、傷跡の引きつれにより関節周囲や口周り、首などが動かしにくくなることを指します。やけどのあとや外傷、手術瘢痕など様々な傷あとが原因になりえ得ます。 基本的に傷は収縮しながら治癒します。 見た目は治っていても創部が硬いことがあります。これは数ヶ月~数年かけて瘢痕が成熟するのですが、まだ、その過程であるためです。具体的にはⅢ型コラーゲンがⅠ型コラーゲンに置き換わることで徐々にやわらかくなっていくのです。 前述の部位は動作に伴って皮膚が大きく動くところです。こういった部位での瘢痕で、創部リモデリングの停滞や線維化の持続がみられると、皮膚が硬く縮まり、もとの動きができなくなってしまいます。そうなると動くときに引きつれるだけではなく、関節自体が拘縮してしまったり、成長障害を起こしてしまったりします。そうならないように、こういった瘢痕拘縮を解除してあげる治療が必要になります。 これらの治療は皮弁作成術と植皮術が選択されるこ
3月10日


下眼瞼美容手術の選択 ー表ハムラ・裏ハムラ・脱脂脂肪注入どれがいいのか? ー
概要 表ハムラ これは、テキサスのDr. Sam Hamraが1990年代に報告した術式です。睫毛下皮膚切開で下眼瞼皮膚を切り取る定型的下眼瞼除皺術に加えて、眼窩脂肪を周囲に移動し目袋やティアトラフを目立たなくする術式です。もともとは、Dr. HamraのDeep Plane Faceliftによる顔面若返り治療の一部という捉え方が正しかったのですが、近年では欧米の論文でもHamra Techniqueと記されていますので、ハムラ法の呼び方で問題ないと考えられるようになりました。従来、ハムラ法といえばこの方法のことを指していましたが、日本では次に述べる裏ハムラとの混同を避けるために表ハムラと呼ばれることが多くなりました。この術式を日本で学会発表し広めたのが帝京大学形成外科の小室裕造教授です。 裏ハムラ(経結膜的眼窩脂肪移動術) これは、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)のRobert A. Goldberg教授が1999年に発表した術式です。目の裏側、結膜側を切開して眼窩脂肪にアプローチし、眼窩脂肪の移動・再配置を行います。眼窩隔膜の前
3月3日


腋毛とわきがの関係について
甲府昭和形成外科クリニックの大河内です。ひきつづきワキの汗に関していろいろな情報をお伝えできればと思います。今回は腋毛とわきがに関するお話です。 腋毛の濃さや範囲には個人差があります。その違いは 遺伝・ホルモンバランス・栄養状態 によって左右されます。 遺伝 毛穴(毛包)の数や分布は生まれつき決まっており、家族性の特徴が出やすいといわれています。毛の太さや硬さも、毛を作る細胞の働き方により遺伝的に規定されています。 ホルモン 思春期に男性ホルモン(テストステロン)が増えると腋毛が発達します。テストステロンが多いと毛は太く濃くなりやすく、女性ホルモン(エストロゲン)は腋毛の成長を抑える方向に働きます。女性でもストレスや睡眠不足などでホルモンバランスが乱れると、男性ホルモンの作用が強まり腋毛が濃くなることがあります。 栄養 栄養状態も毛の成長速度や健康に寄与します。タンパク質・亜鉛・ビタミンB群などが不足すると毛が細くなったり、成長が遅くなります。また、栄養の偏りがホルモンバランスに影響し、腋毛の濃さに関与する可能性があります。 腋毛と深い関わりがあ
2月25日


傷あとの修正
みなさまこんにちは、形成外科医の長坂です。 今日は瘢痕拘縮に引き続き、傷あとの修正についてお話しします。 傷あとの修正は、健康保険適用外となることがあります。 では、保険診療と自費診療でどんな違いがあるのかを説明します。 保険診療になるような傷あと(瘢痕)治療は、具体的には以下のようなケースです。 Ø 瘢痕により指が曲がらない/伸ばせない Ø 関節周囲の瘢痕で、肘や膝が伸びきらない Ø 腋(わき)の瘢痕で腕が上がらない Ø 口唇周囲の瘢痕で口が開けづらい Ø 首の瘢痕拘縮で上を向けない Ø まぶたの瘢痕で目が閉じにくい、まぶたが外反する Ø ケロイド・肥厚性瘢痕で痛み・痒み・炎症が持続している これはほんの一例ですが、日常生活や運動機能の支障がある傷あとは疾病とみなされ、保険適用での治療が可能となります。 保険診療か、自費診療かという判断は、運動障害・機能障害を伴う瘢痕であるかどうかという点で異なります。 気になる傷あとがある方はぜひ一度ご相談ください。 甲府昭和形成外科クリニック 長坂 優香 ▼ 「...
2月19日


耳垢とわきがの意外な関係
甲府昭和形成外科クリニックの大河内です。ひきつづきワキの汗に関していろいろな情報をお伝えできればと思います。 今回は耳垢とわきがの関連についてお話します。 耳掃除をすると綿棒についてくる耳垢ですが、あなたの耳垢は、カサカサしていますか?それともベトベトですか? お風呂上がりに耳掃除をする習慣がある方は、どちらか判別しづらいかもしれません。 この違いは遺伝子と深く関係しています。耳垢のタイプは大きく分けて2種類あります。 乾性耳垢:パサパサ、粉っぽいタイプ 湿性耳垢:しっとり、粘り気のあるタイプ この違いは実はわきが体質かどうかにも関係しています。 わきがの原因はアポクリン汗腺という汗腺から出る汗です。出たばかりの汗は無臭ですが、この汗にはたんぱく質や脂質が多く含まれていて、皮膚にいる常在菌がそれを分解することで、特有のにおいが発生します。 そしてこのアポクリン汗腺は、外耳道にも耳孔腺として存在していて、耳垢の性質にも影響を与えています。つまり、耳垢が湿っている人はアポクリン汗腺の分泌が多く、わきが体質の可能性が高いということなのです。
1月30日


私と裏ハムラとの出会い
最近、裏ハムラブームなのだそうです。 私は2004年に裏ハムラをはじめて手がけ、それから20年余りが経ちました。 最初の数年は学会で発表しても、本当にそんなことができるのかと信用すらされませんでしたが、今やブームとは驚きます。 今回は、私と 裏ハムラ の出会いの話しをしましょう。 1997年4月に東大の形成外科学教室に入局した私は、形成外科医4年目、今でいうレジ4の年から3年間東大病院に勤務しました。 この時、吉村浩太郎先生に出会い美容外科にいざなわれた(笑)のち、2003年に波利井清紀教授とともに杏林大学形成外科に移ったわけですが、その時すでに、重瞼術、脱脂、下眼瞼除皺術、表ハムラ、フェイスリフトなど代表的な美容外科手術は、ほどほどに習得していました。 今思えば、非常に恵まれていました。 杏林大学では、レーザー外来を担当しました。 レーザー治療界の巨匠である久保田潤一郎先生が残してくださったたくさんのレーザー機器があり、毎週水曜日のレーザー外来は何十人もの患者さんがいらっしゃいました。 そんな中、ある1人の眼瞼の茶ぐまを主訴とした患者さんが来院
1月20日


シミ・赤み・くすみに|IPL光治療(フォトフェイシャル)のご紹介
こんにちは。 甲府昭和形成外科クリニックのスタッフです。 新年明けましておめでとうございます。 昨年に引き続き今年もよろしくお願い致します。 今回は、当院で人気の美容施術の一つである、 IPL光治療(フォトフェイシャル) についてご紹介したいと思います。 この治療は、私が甲府昭和形成外科クリニックに入社した10年前からある治療で、ずっとスタッフや患者様からの高い支持を受けており、今もなお人気の定番の治療です。 IPL光治療とは フラッシュランプの光を顔全体に照射してシミ、くすみ、小じわ、毛穴の開きなどを改善する美肌治療です。真皮層に働きかけることで線維芽細胞を活性化しコラーゲンやエラスチンを増生し、これにより肌のハリやキメ、質感を改善します。つまりお肌の若返りが期待できます。また毛細血管のヘモグロビンにも作用し、赤みや赤ら顔にも効果を発揮します。 レーザーとの違い レーザーは単一波長でターゲットに合わせてピンポイントに働くのに対して、フォトフェイシャルは複数の波長を含むIPL光です。これをお顔全体に照射することで、広く浅くマイルドに肌質改善ができ
1月14日


傷あとのケアについて
みなさまこんにちは、形成外科医の長坂です。 今回は、手術の傷をより目立たなくするために重要な、術後の傷あとケアについてお話しします。 どうして術後の傷あとケアが大切なのでしょうか? 縫った傷は術後1~2週間程度で抜糸をしますが、抜糸ができる=傷の完治というわけではありません。 実は抜糸をしたあとも、傷はゆっくりと治癒していきます。 そもそも傷が治ること(創傷治癒)とは“元に戻る”プロセスではなく、“瘢痕組織で埋める”プロセスです。 以前「ケロイド・肥厚性瘢痕について」という記事でも簡単にお話ししましたが、傷は治る過程でコラーゲンを産生します。 新しい傷で産生されるコラーゲン(III型コラーゲン)と、成熟瘢痕のコラーゲン(I型コラーゲン)には違いがあり、瘢痕が成熟していく過程でIII型コラーゲンがI型コラーゲンに置換、再構成されていきます。 瘢痕が成熟する目安はおよそ半年といいますが、実際にはもっと長い時間(2~3年くらい)をかけて成熟していきます。 したがって、よりきれいな傷あとのために、瘢痕が成熟していくまでの期間、適切なケアをおすすめしていま
1月6日
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