Botox
ボトックス治療
ボトックス治療
ボトックスとは、アラガン社のボツリヌス毒素製剤の商品名でボツリヌス菌によって産生されるA型ボツリヌス毒素を有効成分とする注射剤です。
当院では、「しわの治療」の用途として唯一、厚生労働省より承認済みとなっており、日本人での有効性・安全性が確認されているアラガン社のボトックスビスタを使用しております。
ボトックスは、局所的な神経筋接合部遮断作用によって筋肉を弛緩させるため、眼瞼痙攣、片側顔面痙攣、痙性斜頸などの筋肉の過緊張の治療に用いられてきました。
美容外科領域では、表情ジワの治療に用いられてきました。眉間のしわ、目尻のしわ、唇のしわ、あご(おとがい)のしわなどには特に有効です。
下あごの咬筋という筋肉に注射し、エラをすっきりさせる治療にも用いられています。慢性的な肩こりがある場合は、僧帽筋に注射することで改善が期待できます。フェイスラインや首のリフトアップ効果も期待できます。
さらに、腋窩(わき)、手掌(てのひら)、足底(足の裏)などの多汗症の治療にも効果的です。
①リフトアップ・小顔治療
もっとも若返り効果が大きい切開によるフェイスリフトは、費用やダウンタイム、リスクなどいろいろな問題で、誰でも受けられる治療ではありません。
ボトックスリフトとは、首の前面に位置する薄い膜状の広頸筋(こうけいきん)という筋肉に、極微量のボトックスを広範囲にわたって注入し、たるみ、首のしわやフェイスラインのもたつきを改善する施術です。
ボトックスを広頸筋に注入することで、筋肉の表面繊維の働きを抑え、首、フェイスラインが引き締められてリフトアップ効果が得られます。
②エラボトックス
ボトックスを投与し、動きがなくなった筋は筋力が落ちやせてきます。この作用を利用したのがエラボトックス治療です。
日本人をはじめとする東洋人は下顎の骨自体が張っているだけでなく、咬筋という咀嚼筋が発達していることが多いのです。
この咬筋の部分にボトックスを投与すれば、エラの部分がすっきり痩せ、小顔効果とともにリフトしたように見せることもできます。
この白丸の部分に、20~30単位のボトックスを投与します。
2ヵ月ぐらいかけて徐々にエラの部分がやせてきます。ただし、効果は永久ではなく、8ヵ月ぐらいで元に戻ります。繰り返し投与が必要です。
③表情しわ治療
眉間のしわ、目尻のしわ、唇のしわ、あご(おとがい)のしわなど、顔面の広範囲の表情しわに有効です。
表面麻酔を施したのち、ボトックスを目尻・眉間・あごなどの目的部位に10~20単位程度注射します。
ボトックスの効果は個人差がありますが、4~6ヵ月ほど持続します。繰り返し投与が可能です。
ボトックスは、全く分からないほどきれいになる方もいれば、そうでない方もいらっしゃいます。長い時間がたち深いしわが刻み込まれている場合は、別の治療方法がおすすめです。
④肩こり、肩ボトックス
長時間のデスクワークやスマートフォンの使用で首から肩にかけて、筋肉の緊張が慢性的に続くと、肩こりや頭痛の原因となります。
ボトックスにより硬直してしまった筋肉をほぐすことが可能です。僧帽筋(そうぼうきん)に注射することで肩こりが改善します。また、肩の緊張が和らぐことで、肩のラインの盛り上がりがなだらかになります。なだらかになった分だけ首が長く見えることで、全体のバランスを見た時に顔が小さく見える効果が期待できます。
⑤リップリフト
日本人の口元は、加齢に伴い徐々に口先が平たく下垂していきます。視覚的には鼻の下が伸びたように見えるため、平たく下垂した上唇をツンと上向きに見せると若返った印象になります。
上唇の際の筋肉(口輪筋)の表層に4か所ほど注入すると、上唇の挙筋群の力が強まるのでほどよく上方向にめくれ上がります(リップフリップ)。口まわりの筋肉の動きを抑えるため、やや食事がしづらくなること(麺をすする・ストローで吸うなど)があります。
人中が短くなり、いわゆるアヒル口のような可愛く女性らしい口元になります。リップリフトの視覚的な効果を高めるため、ヒアルロン酸注入を同時に行うこともできます。
⑥多汗症治療
ボトックスは神経筋接合部を遮断し筋を麻痺させる薬物ですが、わきや手のひら、足の裏にある汗腺はコリン作動性であることから、汗の分泌を減らすことができます。わき汗や手のひら、足の裏の多汗症に悩む方に適応があります。
ボトックス治療 施術の流れ
Step1
医師によるカウンセリングを受けて、治療の適応、効果、合併症など十分な説明を受けながら相談していただき、同意書を取得します
Step2
実際の治療
①クレンジング・洗顔をしていただきます
②麻酔をする場合は、表面麻酔をしてから施術を行います
Step3
施術後ケアと注意事項
心配な点やご不明点があれば改めて伺いながらご説明いたします
ボトックス治療のリスク
手術名
ボトックス注入
施術時間
15~30分
麻酔方法
表面麻酔
ダウンタイム
まれに内出血やほてりがあります。 ※個人差があります
メイク
翌日から可能
術後通院の目安
通院の必要はありません。気になることが生じた場合はすぐに受診ください。
リスク
内出血斑の出現、十分な効果が得られないなど