
Female genitals
女性器の手術
女性器の手術
女性のデリケートゾーンのお悩みは、人それぞれです。日常生活の中で、摩擦(擦れ)や痛み、違和感、排尿しづらさなどにお困りの方、大きさや黒ずみなどをコンプレックスに感じてしまう方など、いろいろな方がいらっしゃいます。こうしたお悩みは、日常生活に支障を来したり、温泉で人前に出るのが憂鬱になったり、パートナーとの時間を心から楽しむことができなくなってしまったりする原因となります。話しにくい内容だからなおさら、なかなか人に相談できずに一人で悩んでいる方が少なくありません。
当院では、女性の形成外科専門医が、確かな技術と細やかな配慮で女性外性器の診療を行います。話しにくいことも安心してご相談いただける環境づくりを大切にしています。
女性のデリケートゾーンの治療対象は以下のような構造があります。

①小陰唇形成術
小陰唇は、尿道 口と腟口のまわりにある左右一対のヒダのことです。本来は立った状態で大陰唇(小陰唇の外側にあるふっくらとした部分)に隠れる程度が自然と言われています。
小陰唇が大きくなると、下着やズボンとの摩擦や圧迫、尿線(尿の流れ)の乱れ、性交時の巻き込みによる痛みなど、さまざまな不快感の原因になります。またヒダの黒ずみが目立つ、ニオイが気になるなどのコンプレックスにもなりえます。年齢に関係なく、高齢の方でも後天的に小陰唇が癒着してしまう場合もあります。
小陰唇形成術では小陰唇の大きさや左右差などの改善を目標にしています。ただし、小陰唇を切除しすぎると腟炎や膀胱炎のリスクが高まるため、専門的な知識と技術が必要です。当院では、女性形成外科専門医が丁寧に対応いたします。
②副皮切除
副皮とは、陰核包皮の左右にあるヒダ状の皮膚のことです。副皮が大きいと小陰唇と同様に、汚れが溜まりやすくなり、ニオイ「や不衛生の原因となることがあります。小陰唇形成術と同時に施術することが多い手術ですが、単体で行うこともできます。
③陰核包皮形成術
陰核(クリトリス)は発生学的に男性の亀頭に相当する大切な部分です。包皮が過剰に覆っていると、恥垢がたまりやすく、においや不衛生の原因になることがあります。また、整容面や性感の点からお悩みになる方もいらっしゃいます。一方で、 陰核が過度に露出すると、日常生活で刺激が強くなり痛みを感じてしまう場合があります。
適切なバランスを考え、過不足なく自然な形を目指して手術を行います。小陰唇や副皮の手術と合わせて行うことも多いです。

④大陰唇形成術
小陰唇などに比べるとご相談は少ないですが、大陰唇についても左右差や摩擦による痛み、ダイエットや出産後のたるみで悩まれる方がいます。
大陰唇は脂肪組織や血管が豊富であるため、術後の合併症を防ぐには、丁寧で確かな技術が必要です。
⑤会陰部変形(腟口部変形)
会陰部、特に腟口部はとても繊細な部分で、扱いがむずかしい部位のひとつです。
出産(経腟分娩)時の会陰切開後の引きつれ(瘢痕拘縮)や肉芽形成により違和感や痛みを生じることがあります。場合によっては保険診療の範囲内で治療することも可能ですので、遠慮なくご相談ください。