GID
GIDの外科治療
GIDのSRS(性別適合手術)は当院では取り扱いませんが、以下のものは当院百澤が対応します。
胸部男性化手術としての乳頭縮小術
FTM男性に対する乳房切除術は男性型の胸にする手術です。手術後に十分男性に見えるようになっていなければ、まだ、改善の余地があるかも知れません。
当院では、FTM男性に対する乳頭縮小術には、くりぬきエリンギ法といわれる術式を第一選択としています。さまざまな方法がありますが、この術式がもっとも男性の胸部として自然な仕上がりになると考えております。
乳頭縮小術の料金
胸部男性化手術(乳房切除)後の乳頭縮小術
110,000円(税込)
胸部男性化手術としての乳輪縮小術
平均的な男性の乳輪サイズは短径22mm長径29mmの楕円型といわれています。ですので、直径35mmを超えると、男性の胸部としてはやや不自然である感が否めなくなります。
手術方法
手術方法は以下の4種類がありますが、それぞれ長所と短所があります。
1.乳輪の内側部分を輪状に切除する方法(中抜き法)
この方法は、乳輪の中で切除しますので、乳輪辺縁のグラデーション部分が残るのが利点ですが、縮小効果が少なく想定しているほどは乳輪径が小さくなりません。また、乳頭が外側に引っ張られて平坦化しやすいのが欠点です。
2.乳輪の外側部分を輪状に切除する方法(外抜き法)
この方法は、乳輪の外側部分を外周を含めて切除する方法です。最も一般的な方法です。外周部分に巾着縫合をかけて縮小します。乳輪の辺縁のグラデーション部分がなくなってしまい境界がはっきりしてしまうのが欠点です。
3.乳輪内で舟形に切除する方法(舟形法)
この方法は、乳輪内で舟形に切除して縮小する方法です。マッキソック型乳房縮小術の応用と考えることもできとても賢い方法です。辺縁部分が残りますので、自然です。最もおすすめの方法です。女性の乳輪縮小の場合には、この方法をおすすめします。
4.乳輪内で舟形に切除し一部乳輪外までの切開を加える方法(拡大舟形法)
舟形法は、乳輪内でのみ切除するため乳輪の外周の長さは短くなりませんので、もっと大きな縮小効果を得るための方法が、拡大舟形法です。この方法は、乳輪の外に縦の傷が残るのが大きな欠点ですが、もっとも大きな乳輪縮小効果を得ることができます。乳輪の縮小効果を優先する女性やFTM男性の乳輪縮小におすすめします。
乳輪の外に傷が出てしまうのが欠点ですが、4の拡大舟形法が最も乳輪の縮小効果が大きく、FTM男性におすすめの術式です。
乳切後の小修正
乳房切除術後の膨らみの残存やへこみ、乳輪直下のボリューム過多などを修正します。
料金
乳切後の小修正
242,000円(税込)
※静脈麻酔を使用する場合には、麻酔代55,000円(税込)がかかります。
※手術にともなうリスクと注意点
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外科手術にともなうものとして、術後感染、血腫、創離開などがあります。
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変形の程度により、改善が期待できないことがあります。
FFS(Facial Feminization Surgery、顔面女性化手術)
MTF女性の方が女性としての社会生活を営む上では、女性としての客観的性別評価(いわゆるパス度)の改善はとても大切な要素です。人は、一見してなにげなく無意識のうちに、他人の性別を判断しています。
この治療は、MTF女性がより女性的な顔貌になるための手術です。頬骨、下顎骨、前頭部、鼻などに対し、骨切り術や骨削り術をおこないます。
※現在、本手術は、杏林大学形成外科の大島直也先生に一任しています。
第2・第4金曜日、第5土曜日に当院に勤務していますので、当院で診察を受けることができます。是非、ご予約ください。