眼瞼下垂症の保険診療、美容診療について
- HEIWA SOTOMURA

- 6 日前
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眼瞼下垂症とは上まぶたが十分に上がらず視界が狭くなる状態で、加齢による腱膜の緩み、コンタクトレンズ長期使用、先天異常、外傷、神経・筋疾患など原因は多様です。
それ以外に偽性眼瞼下垂も存在します。症状は視野障害だけでなく、眉の挙上や上まぶたの窪み、頭痛・肩こり・眼精疲労を招き、見た目にも影響します。
治療の選択肢
保険診療と美容診療があります。
保険診療
視野障害など日常生活に支障があると医師が判断した場合に健康保険の適用が認められます。
余剰皮膚の切除や眼瞼挙筋腱膜の操作でまぶたの開きを調節して視界を改善します。費用は自己負担が3割であれば、約5万円程度です。
美容診療
見た目の改善を目的とする自由診療です。
「二重をはっきりさせたい」「左右差を整えたい」などの美容的改善を唯一の目的として、機能障害がない場合には、健康保険は適用できません。この場合は、デザインの自由度は高くなりますが、全額自己負担となります。
《注意点》
希望する二重形成のため他院美容外科で眼瞼下垂手術を勧められる場合がありますが、その状態が保険での手術適応と一致するわけではありません。
広めの重瞼をご希望で眼瞼挙筋の力が弱い場合には、医原性眼瞼下垂(手術が原因の眼瞼下垂)を招くこともあります。
まぶたは、機能と美容の悩みが同時に存在することが多く、境界が曖昧なためしっかりとした診察が重要です。
以上、見た目の悩みも率直に伝えていただき、機能改善を優先するか美しさを重視するか、納得のいく選択をすることが理想です。ぜひご相談ください。
甲府昭和形成外科クリニック
樋野 忠司



