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世界で見たわきが事情 ~地域ごとの違いと文化的背景~

  • 12 分前
  • 読了時間: 3分


甲府昭和形成外科クリニックの大河内です。

ひきつづきワキの汗に関していろいろな情報をお伝えできればと思います。

今回はわきがについて世界の各地域で比較してみました。

 


わきがは、アポクリン汗腺から分泌される汗が皮膚の常在菌によって分解されることで生じる特有の体臭を特徴とする体質です。世界を見渡すと、わきがの有病率や社会的な受け止め方、治療の普及度には大きな地域差があるようです。


日本を含む東アジアのわきが体質の割合は5〜15%程度と低く、このため腋臭症は病気として認識されやすく、社会的な感受性も高いのが特徴です。


日本国内ではわきがの有病率に明確な地域差があるという大規模な疫学データは存在しませんが、耳垢型や遺伝的背景(ABCC11遺伝子の分布)に由来する人種的・集団的な差が報告されており、縄文系(湿性耳垢が多い)・弥生系(乾性耳垢が多い)という人類学的仮説に基づき、東日本より西日本に湿性耳垢がやや多いとする説があります。


日本と比較して韓国や中国北部のわきがの有病率はさらに低いそうです。ABCC11遺伝子のA型(乾性耳垢型)は北東アジアで生じ、その後地理的に広がったと考えられています。


日本ではミラドライが原発性腋窩多汗症に対する治療機器として認可されていますが、実際には腋臭症治療目的での需要が多く、中国や韓国でも同様に治療目的で導入が進んでいます。


ベトナムやタイなど東南アジアではわきが体質の割合が30〜50%、インドなど南アジアでは50〜70%に達するなど、地域や民族による差が大きいのが特徴です。

ヨーロッパやアフリカはほとんどの人がわきが体質で、そのにおいは「個性」や「魅力の一部」として受け入れられています。ヨーロッパでは香水やデオドラントを日常的に使う文化が根付いています。ミラドライも多汗症治療として一部で導入されている程度です。


アフリカではシアバターやココナッツオイルを皮膚に塗布したり、ミントやニーム、クローブを煎じて洗浄したり、フランキンセンスやミルラといった香油を体に塗布するなどのセルフケアが主流です。医療的な治療は重症例や希望者に限られ、医療機関での治療は都市部や富裕層に限られる傾向があります。


ミクロネシアやポリネシアではわきが体質の割合が30〜60%と推定されています。医療的な対応は限定的で、日常生活でのセルフケアが中心です。例えば、ココナッツオイルやティーツリーオイルを皮膚に塗布したり、ハイビスカスやプルメリアの花を体に擦り付けたり、サンダルウッドを粉末にして香りを加えるなど、伝統的なケアが行われています。


アメリカ大陸では人種構成によって有病率が大きく異なります。白人系やアフリカ系ではほぼ全員がわきが体質ですが、アジア系や先住民では20〜70%程度と比較的低めです。わきが体質は多数派であるため社会的な忌避は少なく、治療需要も限定的です。ミラドライの製造元があるアメリカではミラドライは主に多汗症治療として利用されています。


世界各地を比べると、腋臭症の有病率は遺伝的背景によって大きく異なり、文化的な受け止め方もさまざまです。


有病率が高い地域では「普通の体質」として受け入れられ、低い地域では「病気」として治療対象になる傾向があるのが興味深い点です。ミラドライの認知度もアメリカより日本のほうが高いかもしれません。


それぞれの地域のわきがについての認識や社会的受容、医療介入について比較してみました。わきのにおいにお悩みの方の参考になれば幸いです。当院ではわきがに対する手術療法ミラドライ治療 を行っておりますので、気になる方はご相談ください。




甲府昭和形成外科クリニック

大河内 裕美







〒409-3866 山梨県中巨摩郡昭和町西条3517

TEL : 055-268-3336 FAX : 055-268-3366

※すべての診療日で完全予約制とさせて頂いています。必ずお問い合わせの上、ご来院ください。

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