瘢痕拘縮
- 13 時間前
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皆さんこんにちは、形成外科医の長坂です。
前回、ケロイド・肥厚性瘢痕に触れましたが、あわせて瘢痕拘縮についてもお話しします。
瘢痕拘縮とは、傷跡の引きつれにより関節周囲や口周り、首などが動かしにくくなることを指します。やけどのあとや外傷、手術瘢痕など様々な傷あとが原因になりえ得ます。
基本的に傷は収縮しながら治癒します。
見た目は治っていても創部が硬いことがあります。これは数ヶ月~数年かけて瘢痕が成熟するのですが、まだ、その過程であるためです。具体的にはⅢ型コラーゲンがⅠ型コラーゲンに置き換わることで徐々にやわらかくなっていくのです。
前述の部位は動作に伴って皮膚が大きく動くところです。こういった部位での瘢痕で、創部リモデリングの停滞や線維化の持続がみられると、皮膚が硬く縮まり、もとの動きができなくなってしまいます。そうなると動くときに引きつれるだけではなく、関節自体が拘縮してしまったり、成長障害を起こしてしまったりします。そうならないように、こういった瘢痕拘縮を解除してあげる治療が必要になります。
これらの治療は皮弁作成術と植皮術が選択されることが多いです。
皮弁作成術は形成外科手術の醍醐味のひとつで、Z形成術や局所皮弁手術などが代表的なものです。Z形成術とは、傷をZ型に切開し、対となる三角弁を入れ替えながらジグザグに縫合することで、創部の延長効果や位置の変換を行う手技です。
また創部の延長効果は乏しいものの、瘢痕を目立ちにくくすることとアコーディオン効果を目的に、W形成術もしばしば行われます。これもシワに沿ってジグザグに切開し縫合する手技です。
つっぱりや引きつれを感じる傷あと、お顔の目立つ傷あとの治療は、形成外科が専門としています。気になる傷あとがある方は、ぜひ一度ご相談ください。

甲府昭和形成外科クリニック
長坂 優香



