
Tumor
皮膚・皮下腫瘍
皮膚・皮下腫瘍
皮膚表面や皮下にできる膨らみやしこりのことを皮膚腫瘍・皮下腫瘍と呼びます。
具体的には粉瘤や線維腫、石灰化上皮腫、脂肪腫、血管腫など、扱う疾患はさまざまです。
多くは良性腫瘍ですが、中には悪性の腫瘍や、悪性ではないが経過を慎重にみていく必要のあるものもあります。
一般的な診察だけでは判断できないので、正確な診断には切除した腫瘍を病理組織検査に提出し、顕微鏡の検査でどのような腫瘍細胞なのか診断をすることが重要です。
当クリニックでは、主に明らかに良性と思われるものを取り扱います。
悪性が疑われる場合は、山梨大学医学部附属病院などの高次機能病院をご紹介します。
必要な検査を受け、正しい診断と治療を受けることが重要です。
※小さなほくろの切除術など、整容面の改善を目的とした手術は自費診療になることがあります。
粉瘤
皮膚の下に袋状の構造(嚢腫)ができ、その中に角質や皮脂が溜まる良性腫瘍です。
しばしば中央に小さな黒い点(開口部)があります。放置すると炎症を起こし、赤く腫れたり膿が出たりすることがあります。
根治のためには、袋ごと取り除く切除術が必要です。
線維腫
皮膚や皮下の線維組織が増殖してできる良性腫瘍です。
しこりや隆起として表れることが多く、痛みは通常ありません。
石灰化上皮腫・毛母腫
主に毛のもとになる細胞(毛母細胞)から生じる良性腫瘍で、若い年代にも多くみられます。石のように硬いしこりを触れることがあります。自然に治ることはないため、気になる場合は切除します。
脂肪腫・血管脂肪腫
脂肪腫はその名の通り脂肪組織からできる良性腫瘍で、柔らかいしこりとして触れます。血管成分を含む血管脂肪腫は、やや硬い場合がありますが同様に良性で、押すと痛みがある場合があります。
体表近くにできることが多いため一般的な皮下腫瘍に準じた手術方法となりますが、筋膜下や筋層内に生じることもあるため、手術前の画像診断が重要です。
直径数センチのものであれば局所麻酔下に摘出が可能ですが、直径が10センチを超えるような大きなものは、CTやMRI検査を行った後に、全身麻酔下での手術が必要です。
この場合は山梨大医学部附属病院などを紹介します。
血管腫・血管奇形
簡単に言えば、血管が増殖してできる腫瘍です。
症状は大きさや部位によってさまざまで、治療は経過観察からレーザー、手術まで個別に選択します。場合によっては当院での治療ではなく、高次機能医療機関へご紹介することがあります。
当院では日帰りで皮膚・皮下腫瘍切除術を行っています。
治療の流れ(例)
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当院への受診
まず医師による診察を行い、治療方針を検討します。
局所麻酔での手術を行う場合は、治療内容についてのインフォームド・コンセント、術前の血液検査、手術前のオリエンテーションなどを行います。
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手術(局所麻酔の日帰り手術)
手術は局所麻酔(注射)を行ってから始めます。術中も会話することができますので、痛みを感じたり体勢がつらかったり、なにかあればいつでもお伝えください。
術後は創部をガーゼなどで保護します。術後の注意点などは患者さまごとに異なりますので、手術が終わったあとに詳しく説明いたします。
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外来処置(抜糸など)
手術部位にもよりますが、1~2週間程度で抜糸となります。ドレーン(血抜きの管)を留置した場合や創部の感染が明らかな場合などには対応が異なります。
また肥厚性瘢痕・ケロイド予防のテープもご案内しておりますので、お気軽にご相談ください。
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術後経過の外来
創部の確認を行います。病理組織検査の結果、今後の経過観察や必要な治療についてご説明します。
形成外科での治療の特徴
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ただ単純に切除するのみでなく、傷あとをできるだけきれいに目立たなくする工夫やテクニックを駆使します。
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特に、顔面の場合は、切開の方向一つで術後の傷の残り方に差が出る可能性があります。
皮膚や皮下にできた腫瘍は、見た目だけでは判断がつかないことも多く、放置すると大きくなる、炎症を繰り返すなどの問題が起きることがあります。「これは何だろう?」と思ったら、一度ご相談ください。