鼻の美容外科

<隆鼻>

日本人は鼻が低く短いことが特徴とされています。そのため、日本人の鼻の手術で最も希望される施術内容が隆鼻術です。隆鼻に使用する材料は以下の2つがあります。

人工材料

当院ではシリコンインプラント(シリコンプロテーゼ)を使用しています。シリコンは生体反応が比較的少なく、安全な埋入補充材料とされており様々な領域で利用されています。

利点として、
・手術が簡便であること
・加工がしやすく希望の形態に整えやすいこと
・抜去・再挿入も可能であること
・ダウンタイムが少ないこと
 などが挙げられます。

欠点として
・輪郭が浮き出やすいこと
・周囲に石灰化が生じやすいこと
 などが挙げられます。

自家組織

自身の軟骨(鼻中隔軟骨、耳介軟骨、肋軟骨)、真皮脂肪、筋膜などを移植片として利用します。自身の組織のため感染のリスクは低くなります。
問題としては、吸収や変形が少なからず生じるため形態の長期的な予測が完全にはできない、移植片採取部の犠牲などが挙げられます。

手術方法

患者様それぞれの希望に応じて術式が多少異なります。鼻尖まではインプラント、移植片は留置しませんので、鼻尖の高さを必要とする場合は鼻尖形成術などの術式を追加する必要があります。

 

<鼻尖形成術>

日本人は団子鼻、短鼻であることが多いです。鼻先(鼻尖)をご希望に合わせて、上下に位置を変えたり、細くしたり、高くしたりする手術内容になります。

 

手術方法

多くの場合、大鼻翼軟骨の修正が必要になります。大鼻翼軟骨同士の縫合やトリミングを行うことが基本となります。

しかしながら、十分な結果を得られないこともあります。日本人は①皮膚が厚い、②軟部組織が厚い、③その両方、のタイプが多く、これにより鼻先を細くすることが難しいことが多いからです。
また、過度な軟骨の縫合はいわゆるピンチノーズ(鼻先をつまんだ状態)になる可能性があります。

縫合のみで十分な高さや強度が得られないことが予想される場合は、自身の軟骨(鼻中隔軟骨、耳介軟骨、肋軟骨)移植や鼻中隔延長術をお勧めすることがあります。

 

<鼻中隔延長術>

鼻先の位置を大きく変化させたい場合に、鼻中隔に軟骨を移植して延長する術式です。高さを出したり下方に移動させたりしやすいのが利点で、日本人に多い短鼻や丸みのある鼻先を改善するのに非常に適した術式です。

 

手術方法

鼻中隔軟骨に自身の軟骨(鼻中隔軟骨、耳介軟骨、肋軟骨)を移植して延長します。延長方向は術前にシミュレーションし、ご希望の位置に鼻先を移動させます。しかし、過度な延長は斜鼻変形の原因となりますのでおすすめしません。

もともと鼻中隔が湾曲している場合や鼻中隔軟骨の脆弱性を認める場合は鼻中隔矯正・補強も行う必要があります。

 

<鼻翼形成術>

鼻翼は、いわゆる“小鼻”のことを指します。鼻翼の横幅を狭くしたり、ボリュームを減らしたりする術式です。顔全体と鼻のバランスを考え、手術方法を決定します。他の施術と同時に行うこともありますし、単独で行うこともあります。

 

手術方法

・内側切除法

鼻腔の内側(鼻腔底外側〜鼻翼内側)の皮膚・軟部組織を切除して縫合します。創部はほとんど目立ちません。

鼻翼形態の大きな変化を希望される場合や、その必要がある場合は外側法か皮弁法をおすすめします。

・外側切除法

鼻翼の外側の皮膚・軟部組織を切除して縫合します。傷は他の方法と比べて目立つ場所にできます。傷の状態が落ち着くまでは半年程度かかります。

内側法を追加することもあります。

・皮弁法

鼻腔の内側(鼻腔底外側〜鼻翼内側)を切開し、皮弁を作成し対側へ牽引、固定することで縮小させる方法です。後戻りが少ないとされています。

牽引する際に歪みが生じることがあるため、その場合は歪みを矯正するために鼻翼の外側まで傷が延長されることがあります。

 

<鼻骨骨切り術>

鷲鼻、広鼻、斜鼻などの改善を目的に顔面骨である鼻骨の骨切りを行う術式です。原因が骨性のものが対象になります。軟骨が原因の場合もありますので、その際は軟骨の操作も併用することがあります。

 

手術方法

・鷲鼻

ハンプと呼ばれる膨らみを切除し、鼻筋の傾斜を均一にします。軽度であれば削骨のみを行いますが、中等度以上であれば、骨・軟骨切除後に骨切りを行います。

・広鼻

太い鼻筋を細くする手術内容になります。鼻詰まりのある方は予防的に鼻詰まりの治療を行うことがあります。

・斜鼻

歪んだ鼻骨を矯正します。軟骨も同様に歪んでいる場合も多いため、その際は軟骨の矯正を行います。

モニター症例 25歳女性 鼻尖形成、鼻中隔延長術



手術前 手術後3ヵ月

コメント(術者 大島)

鼻先が丸いこと(だんご鼻)を主訴に来院

鼻尖形成術を希望。しかし、皮膚、軟部組織が厚いために、単純な鼻尖形成術では希望通りの鼻先を実現できないと考え、鼻中隔延長も行うこととした。

鼻中隔軟骨は硬いタイプで、湾曲もなかったため、鼻中隔軟骨の一部を採取し、移植片として用いることができた。
鼻先の位置は下げたくないとの希望があったため、前方への移動のみ行った。

料金:鼻尖形成、鼻中隔延長 800,000円(税別、全麻代別)
※現在、キャンペーン価格

起こりうる合併症:血腫、感染、など
(ごくまれに)皮膚壊死など