刺青を消したい

若いときに遊びのつもりで刺青を入れたけれど、飽きてしまった・プールや温泉に入れない・結婚式でドレスを着られない…などの理由で、除去を希望されるかたが増えています。
目立たない程度に薄くしたいのか、何かのきずあとに見えるようにカモフラージュしながら完全に切除したいのか、患者さんのご希望に沿いながら治療方法を選択していきます。

レーザー治療

黒や青などの単色の場合に向いています。ごく薄く小さなものであれば1回の照射で目立たなくなることもありますが、通常は数回、多いと数十回以上の照射を必要とすることもあります。
薄くはなりますがぼんやりと跡は残るので、とりあえず目立たない程度まで薄くしたい、という方に適した方法です。 当院では、Qスイッチルビーレーザーを導入しました。

治療方法

テープ麻酔剤の貼付あるいは、局所麻酔下に、Qスイッチルビーレーザーを照射します。

料金

名刺大(9×4.5㎝大)あたり、6万円を目安とします。

治療にともなうリスク等

瘢痕、脱色素斑、色素沈着などのリスクがあります。

切除法

刺青を含んだ皮膚を切り取り、縫い寄せることで1本のきずあとに見せる方法です。刺青をすべて除去できれば、怪我ややけどの治療のきずあととの区別はまずできません。
いれずみの大きさ、デザインなどによっては切除する皮膚の範囲が大きくなることもあり、この場合は複数回に分けて切除する方法(連続切除法)や皮膚を膨らませる風船状の機器を埋め込んでから切除する方法(組織拡張法)などをお勧めする場合もあります。

治療方法

局所麻酔下、あるいは、全身麻酔下に刺青の部分を切除して、縫合します。

料金

手術の所要時間を目安としています。1時間あたり、約10万円を目安としています。

治療にともなうリスク等

手術にともなうものとして、感染、血腫、創離開などのリスクがあります。

皮膚移植

切除法では治療が難しい大きさ・部位の刺青に対しては、これを切除したあとに、太ももや背中などの刺青のない皮膚を切り取ってふさぐ方法もあります。広い面積をカバーできますが、移植した皮膚と周囲の皮膚の色や質感の違いが目立つ場合もあり、他の方法ではどうしても治療が難しいときの選択肢となることが多いです。

治療にともなうリスク等

手術にともなうものとして、植皮片の生着不良、感染、血腫、創離開などのリスクがあります。